デルフト焼



フランスのもの以外はよっぽどお気に入りや
おみやげに適したものでなければ
収拾がつかなくなるので
目を向けないようにしているのだが、
今日はオランダのかの有名な
デルフト焼。
私が取り上げる必要もないだろうし、
私自身もそれほど前向きな興味を抱くことのなかったデルフト焼。
だって、けっこう、ださいんだもん。
極めて個人的な印象だが。
フェルメールの町が泣くよっていうぐらいに
デルフト焼を眺めていると失望してしまう。
東インド会社を通じて伝えられた中国趣味が
まずい方向にいってしまったような感じがして
そうなると
日本人のあたくしといたしましては
どうしたって欲しくなるようなものはあるわけないはずで。
けれど、
なにげなくぼんやり眺めていると
視界に飛び込んできたのが
このキッスの焼き物。
あ、おかんみやげにとちょうどいいや、
HOLLANDという典型的なやすもんのおみやげの刻印が
オランダを意味するとは気付かないだろうし、
その上、なによりも
1ユーロだったってことが重要だ。
高く計算しても150円だ。
日本のサイトで2000円で売られていたものと同じものが、である。
こうなりゃ、
海外生活をしている輩にお馴染みの貧乏根性がうずいて、
こりゃ、かっとかないとと思ってしまうのも無理はないであろう。