2004-01-01から1年間の記事一覧

アポリネール『ルーへの手紙』

この一週間残高16サンチーム(日本円で20円ぐらい)で乗り切った。 さすがに あ〜スリしてぇ〜 アラブ人みてぇに スリしてぇ〜と思ったものだ。 何の因果かこの2年で6,7回すられかけたことがあったが みなしてアラブ系だった。 一方でものすごーーく人…

映画の中の引用2 『チボー家』

ここ何年か スガシカオに似てると何度か言われ おとついも言われたので ええかげん顔ぐらいしっとこと思って 画像検索したら 似ててうれしい人じゃないの。 (でもちょっとナルシストっぽくって大丈夫なのかぁ?とも思う) とにもかくにも今日からスガシカオフ…

映画の中の引用その1 アンドレ・テシネ『野生の葦』

俺が夕焼けだったころ 弟は朝焼けだった 日本が東京オリンピックで燃え上がっていたころ アルジェリアは焼け野原だった。 友人が何ヶ月か前に引越しをした。 ただでさえ不自由な海外生活で 一年も経たないうちに越そうというのだから よっぽどのことだったの…

マラルメ「類推の魔」

マーちゃんの(あ、マラルメのことね) 有名な言葉に 「何があるかではなく何を意味するか考えなさい」というのがある。 ヴァレリーとかジードとかクローデルなんかが若い頃に しばしばこういって、ひたすら類推トークをしたという。 類推とは、簡単に言うとあ…

ローデンバック『死都ブルージュ』

変な体勢で文字をうちこんでいるうちに 尿意とか便意とか催しちゃって でも 文字うちに夢中になっちゃってて やっときりのいいところだと思って あわててトイレにかけこもうとしたら もうとっくに足がしびれちゃってて ひ〜ッ なんてことありませんか? ぼく…

ラガーフェルド祭り

韓流というのが日本ではブームだそうで なにやら、ドラマの地ツアーというのが 主婦の間で絶賛好評だと言う話を聞いたとき、 正直、 とほほ。。。と思ったぜ、おれは。 ところで ここのところ ローデンバックの『死都ブルージュ』を読んでいる。 19世紀末の…

おフランスのハムレット3

やっとこさハムレットのハの字ぐらいはでてきますが そんなことより 今回はもっと広い興味をそそる箇所であります。 馬鹿と鋏は使いようといいますが これに神を含めて欲しいというのが今日の小生の叫びであります。 馬鹿と鋏と神は使いよう。 決して「紙」…

おフランスのハムレット2

ここんとこぼんやりし過ぎたせいか フランス語にも日本語にも靄がかかってしまっている。 また ぼんやりすると ど〜っでもいい よしなしごとを考えてしまっていけない。 ワキガのガって何だろう?などなど。 学術的なことではなくて どんな漢字がぴったりだ…

おフランスのハムレット1

もし純文学というものがあるとするなら 純文学の最初って何なのだろう?と考えてみた。 最初といっても歴史的な最初ではなくて 書き手にあるべき最初の状態のことだ。 言い換えれば 純文学のエデンってどんな状態だろう?ということだ。 やっぱりエデンのよ…

少しでも 理性が残っていれば 辞世の言葉は おとん、おかん、すまん だったのではないか。 そしてそのおとん、おかんは、 海外に住む子を持った親として あの三人組みへの罵詈雑言を忌み嫌っていたであろうに、 社会に対して、すまんと頭を下げた。 そんな私…

サルトル『汚れた手』続

仏文界のビッグネームが二人逝きました。 これを期に何か思考することもできず あ〜おれやっぱ文学むいてねぇよなぁと違う意味で悲しい気分になりました。 やっぱりねぇ高三のときの担任の先生が悪かったんよ、 国語の先生で やけにかわいがってくれて 文学…

サルトル『汚れた手』

先日 馬に 轢かれかけた。 例の如く ぼけぇ〜っと信号を待っていると ぼけぇ〜っとしていなければ 確実に気付いた馬の闊歩する音に まったく気付かなかったのだ。 はっとしたときは左上方に 目も歯茎もひん剥いて私を見下ろす馬がいた。 彼にまたがる婦人警…

ジャン・コクトー『双頭の鷲』

とどのつまり、 どっちがジャンでどっちがジャンヌだったのか? はたまた互換性ありまくり?ということにしか 興味が還元されないのだ コクトーの映画は。 コクトーを芸術家として好きになることがあるのだろうか? 褒める人によっては天才的な、あるいは天…

映画品評会

ここんとこ立て続けに映画を見た。 映画を立て続けに見るってぇと 二十代半ばちょい前から 三十代手前までな〜んの勉強もすることなく ただひたすら映画を見て時間を潰したことを思い出してしまって 嫌な気分になってしまう。 タイム・イズ・マネーとはよく…

先日 閉店間際に サンドイッチ・グレックを買いに行くと 肉がほんのわずか。 しかも駆け込み客が何人かいて うーん、これは微妙だと思いつつ サンドイッチグレック!としらをきって 注文してみると やはり うーんちょっと無理だねという返事。 何やら 列なす…

タラップを降りたとたん 思ったのは アカン、夏ばてや。だった。 そーゆーわけで @おおざか。 暑くて 恋わずらいした様に 何も手がつきません。 一応高校球児だったんですが 当時から 「炎天下」が風物詩のスポーツはスポーツちゃうで というのが持論だった…

十九世紀フランスのとあるレシピ

先日近所の中華系のスーパーで 憧れの周さん包丁を買おうと レジにもっていったら レジの中国人のおばちゃんに 爆笑された。 ちなみに一人暮らし暦十年だが いまだにみじんぎりができない。 包丁はめったに握らない。 ちょっと泣きたいときに たまねぎを切る…

十九世紀フランスのとあるメニュー

id:tristanoさんに教わった ビルスマのCDをゲット! 残念ながらマイスキは見つかりませんでした。 幾つか有名な曲で 冒頭でもっていかな、どこでもっていくねん!という曲がありますな。 かのカラヤンは『運命』のリハを行なう際、 最初の三音をひたすら練習…

Mallarmé gourmand?

とりあえず、訂正を。 おとつい、昨日の分。 ブランショのテクスト。 il est à pressentir que... は、あーら、これとっても文学的言い回しだけど Nous pressentons que と同じよ、という説明をネイティヴに頂いた。 要するに非人称のイル。 こういうの読み…

ボードレール「ラ・ファンファルロ」

[写真]サンドイッチ・グレック(ギリシアサンドイッチとでも言ったらいいのかな?) 羊の肉を挟んだサンドイッチでこれがうまい。 たいてい4ユーロだ。 マクドナルドなんてはやるわけない。 奥に控えているのがパナシェという飲み物。 ビールのレモンスカッ…

モーリス・ブランショ『焔の文学』より

[写真]ピカソ美術館にて。 これを見て 「芸術?アート?なんだいそれ?」 という声が確かに聞こえました。 本題 そら、 「ワイも言いたいことあるでぇ。」 が、 言いたいことありすぎて 何から言ってよいのやら。 いやはや にわかに 悪いお知り合いが増えて…

竜涎香のことなど

フランスという国は 辞書大国だ。 かくいうわたしも リトレ大辞典 十九世紀ラルース大辞典 そしてグラン・ロベール大辞典を CDロムやらラルースの場合は信じられないことにDVDで 所有している。 テクストを読んでいて 普段は仏和辞典でことをすませるという …

今日のびっくり文法メモ及び文体上の感想文

その一、 「二兎」は原文でもマジ「ウサギ」って言ってるよ! その二、 だまし絵の「トロンプーユ」って不変なんだって! 感想文 ネイティヴ感バリバリの文章且つ結構読みにくい、どこかまどろっこしい言い方をしてるような印象を受けたが、ある種のマダム調…

ナタリー・サロート『不信の時代』より

ほれたはれたの男と女が なんとはなしに 愛を育む会話のひとつに 赤ん坊の名前について 語り合うということがあるかと思います。 かくいうわたしも年甲斐もなく嫌いではないタチでございまして ひとつやふたつ赤ん坊の名前に是非、 というものを持ち合わせて…

ラシーヌ『フェードル』

ラシーヌを観るということを これまでずっと避けてきた。 ただでさえききとられへんフランス語やで アレクサンドランの洪水で聞いたところで どないやねんちゅうはなしやろ? モリエールやったら抑揚とか仕草なんかで ニタニタぐらいはできるけどな というの…

ジャン=イヴ・タディエ『二十世紀文学批評』より

写真は ピカソ美術館にて 予想以上に楽しい空間でした。 芸術に興味がなくとも パリをお立ち寄りの際は 是非(鼻息込みで)、 といったところでしょうか。 場所もマレ地区、 ショッピングついでにという 流れでもよいでしょうし 何よりも中庭があって そこで…

レイモン・ピカール「新批評または新手の詐欺」

これは我が家の前の大通りの写真。 何が興味深いって 年度末駆け込み工事 ちぃぱっぱ工事は どこの国もいっしょなんやなぁということではなくて ちょっとアスファルトはがしたら 石畳が出てくるってことだ。 石畳は光を吸収しないので すこぶる気分を開放的…

ロラン・バルト『エッセ・クリティック』より

上をむぅういて あぁるこおお なみだがーこぼれーなぁいよおおに♪ なみだをふいてーー だきしめあえたらぁーー♪ おっぺけぺぇのぉぺー♪ お日本人って古来からライムしてんじゃん♪ ますたーべーじょん 悲しいけぇれどおお おわりにしぃよおお きりがないから…

ジャン=イヴ・タディエ『二十世紀文学批評』より「ロラン・バルト」3

ぐだぐだの日本語で データベースというにはおこがましいんだが 何かのお役に立てれば ということで。 というか遅ればせながらの 我輩の独り一般教養なのだが。 つーか 翻訳が既にあるということをid:editech 氏に教えて頂いた。 どうもありがとう (自分で…

モリエールでおま『タルチュフ』第三幕 第六景

今更言うのもなんだけど やっぱり名作っていうのは普遍性があるよなぁと思う。 えせであることがばれてきた宗教家タルチュフ、大芝居のシーン。 Orgon Ce que je viens d’entendre, ô ciel ! est-il croyable ? オルゴン 今の話、ほんまのほんまでっか? Tar…