2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャン=イヴ・タディエ『二十世紀文学批評』より「ロラン・バルト」2

Barthes distingue quatre grandes rubriques : I. Langue et Parole ; II. Signifié et Signifiant ;III. Système et Syntagme ; IV. Dénotation et Connotation. La première division reparaît sous la forme Code/Message (Jakobson) ; cette catégorie …

ジャン=イヴ・タディエ『二十世紀文学批評』より「ロラン・バルト」1

で、 最近いい本を見つけた。 Jean-Yves Tadié : La Critique littéraire au XXe siècle, Agora. タディエの『二十世紀文学批評』でアゴラのポケット版だ。 二十世紀批評事典といってもよいだろう。 日本語に訳されているのだろうか? 訳されていないのなら…

モリエールでおま『タルチュフ』第三幕 第三景

どうしても訛りを拒絶する人物がいたりする。 そのほうが精彩があってよいというもの。 顔が小さく、首の長いりんとした女性なんかがそれだ。 その症例。 関西圏の女子にはべたなイメージを喚起してしまって悪いんだが。 もちろんいますよ関西にも美人が。 …

オクターヴ・ミルボー『芸術家たち』よりフィンセント・ファン・ゴッホ

ハッハッハッ おもっくそ かっこつけたった♪ この写真に 題をつけるなら 「太陽はしじまをも照らし出す または 三流ミュージッシャンのCDジャケット風 ゴッホの麦畑和え」 に違いない。 んなわけで ゴッホ最期の町 オーヴェル・シュル・オワーズに赴いた。 …

モリエールでおま『タルチュフ』第三幕 第二景 

キャプ「ぼいんはあかちゃんのためにあるんやおまへん」 Tartuffe , parlant haut a son valet, qui est dans la maison des qu’il apercoit Dorine. Laurent, serrez ma haire avec ma discipline Et priez que toujours le ciel vous illumine. Si l’on vi…

講演「ヴィリエ・ド・リラダン」

マラルメは詩人として 知られているので 詩を先ず読もうということになるのは 自然の流れですが 個人的には 訳を読んだところで仕方がないと思っております。 あれら翻訳詩はボードレールもランボーも含めて 私自身 誰の訳であれ 楽しめた験しがないので、 …

モリエールでおま『タルチュフ』第一幕 第五景

前回の続きだが 私は抜粋の朗読CDなるものやテキスト選集なるものが好きだ。 何が名作と呼ばれる所以なのか そのエッセンスが詰め込まれているように思えるからだ。 だから自分の研究対象とは全く無縁のテクストでもついつい読んでしまう。 残念ながら日本に…

モリエールでおま『タルチュフ』第一幕 第四景

病院の待合室つらそうランキングは ぼくの知る限り 精神科と 意外にも 耳鼻咽喉科だ。 メニエル病なんだろうか、 あれは大変そうだった。 私はといえば モリエール病だ。 じぇんじぇんだじゃれにもなっていないが それはともかく モリエールに病み付きという…

ヴィリエ・ド・リラダンのバイト 

≪Savez-vous quelle est a l'heure presente la profession de Villiers de l'Isle-Adam? - Non, non. - Eh bien! il est mannequin chez un medecin de fous...Oui, mais il est le faux fou, dont le docteur dit: "il n'est pas tout à fait gueri, mais …

レオポルド・ドーファンの回想録より

たまには更新しておこう。 賞賛という行為を伴う証言は割り引いて聞かなければならないが ややもすると賞賛されている本人の業績、作家なら作品、よりも 面白かったりするものだ。 今回も相変わらずマラルメにまつわる証言だが その内容が面白いだけでなく …