2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

十九世紀フランスのとあるレシピ

先日近所の中華系のスーパーで 憧れの周さん包丁を買おうと レジにもっていったら レジの中国人のおばちゃんに 爆笑された。 ちなみに一人暮らし暦十年だが いまだにみじんぎりができない。 包丁はめったに握らない。 ちょっと泣きたいときに たまねぎを切る…

十九世紀フランスのとあるメニュー

id:tristanoさんに教わった ビルスマのCDをゲット! 残念ながらマイスキは見つかりませんでした。 幾つか有名な曲で 冒頭でもっていかな、どこでもっていくねん!という曲がありますな。 かのカラヤンは『運命』のリハを行なう際、 最初の三音をひたすら練習…

Mallarmé gourmand?

とりあえず、訂正を。 おとつい、昨日の分。 ブランショのテクスト。 il est à pressentir que... は、あーら、これとっても文学的言い回しだけど Nous pressentons que と同じよ、という説明をネイティヴに頂いた。 要するに非人称のイル。 こういうの読み…

ボードレール「ラ・ファンファルロ」

[写真]サンドイッチ・グレック(ギリシアサンドイッチとでも言ったらいいのかな?) 羊の肉を挟んだサンドイッチでこれがうまい。 たいてい4ユーロだ。 マクドナルドなんてはやるわけない。 奥に控えているのがパナシェという飲み物。 ビールのレモンスカッ…

モーリス・ブランショ『焔の文学』より

[写真]ピカソ美術館にて。 これを見て 「芸術?アート?なんだいそれ?」 という声が確かに聞こえました。 本題 そら、 「ワイも言いたいことあるでぇ。」 が、 言いたいことありすぎて 何から言ってよいのやら。 いやはや にわかに 悪いお知り合いが増えて…

竜涎香のことなど

フランスという国は 辞書大国だ。 かくいうわたしも リトレ大辞典 十九世紀ラルース大辞典 そしてグラン・ロベール大辞典を CDロムやらラルースの場合は信じられないことにDVDで 所有している。 テクストを読んでいて 普段は仏和辞典でことをすませるという …

今日のびっくり文法メモ及び文体上の感想文

その一、 「二兎」は原文でもマジ「ウサギ」って言ってるよ! その二、 だまし絵の「トロンプーユ」って不変なんだって! 感想文 ネイティヴ感バリバリの文章且つ結構読みにくい、どこかまどろっこしい言い方をしてるような印象を受けたが、ある種のマダム調…

ナタリー・サロート『不信の時代』より

ほれたはれたの男と女が なんとはなしに 愛を育む会話のひとつに 赤ん坊の名前について 語り合うということがあるかと思います。 かくいうわたしも年甲斐もなく嫌いではないタチでございまして ひとつやふたつ赤ん坊の名前に是非、 というものを持ち合わせて…

ラシーヌ『フェードル』

ラシーヌを観るということを これまでずっと避けてきた。 ただでさえききとられへんフランス語やで アレクサンドランの洪水で聞いたところで どないやねんちゅうはなしやろ? モリエールやったら抑揚とか仕草なんかで ニタニタぐらいはできるけどな というの…

ジャン=イヴ・タディエ『二十世紀文学批評』より

写真は ピカソ美術館にて 予想以上に楽しい空間でした。 芸術に興味がなくとも パリをお立ち寄りの際は 是非(鼻息込みで)、 といったところでしょうか。 場所もマレ地区、 ショッピングついでにという 流れでもよいでしょうし 何よりも中庭があって そこで…

レイモン・ピカール「新批評または新手の詐欺」

これは我が家の前の大通りの写真。 何が興味深いって 年度末駆け込み工事 ちぃぱっぱ工事は どこの国もいっしょなんやなぁということではなくて ちょっとアスファルトはがしたら 石畳が出てくるってことだ。 石畳は光を吸収しないので すこぶる気分を開放的…

ロラン・バルト『エッセ・クリティック』より

上をむぅういて あぁるこおお なみだがーこぼれーなぁいよおおに♪ なみだをふいてーー だきしめあえたらぁーー♪ おっぺけぺぇのぉぺー♪ お日本人って古来からライムしてんじゃん♪ ますたーべーじょん 悲しいけぇれどおお おわりにしぃよおお きりがないから…

ジャン=イヴ・タディエ『二十世紀文学批評』より「ロラン・バルト」3

ぐだぐだの日本語で データベースというにはおこがましいんだが 何かのお役に立てれば ということで。 というか遅ればせながらの 我輩の独り一般教養なのだが。 つーか 翻訳が既にあるということをid:editech 氏に教えて頂いた。 どうもありがとう (自分で…

モリエールでおま『タルチュフ』第三幕 第六景

今更言うのもなんだけど やっぱり名作っていうのは普遍性があるよなぁと思う。 えせであることがばれてきた宗教家タルチュフ、大芝居のシーン。 Orgon Ce que je viens d’entendre, ô ciel ! est-il croyable ? オルゴン 今の話、ほんまのほんまでっか? Tar…