2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ルレ・ルノロー社(アングレーム)とノール焼(オルシー、サンタマン、アマージュ、ムーラン・デ・ルー焼)

こまったときのサンドリエ[灰皿]である。 にんにく切った、 たまねぎきざんだ ピーマン切って、となると 必ずやいくつかの破片がまな板の外で場外乱闘ということになる、 そんなときのサンドリエ。 小皿として用いている。 プラスティックみたいにタバコの熱…

 第十二章第十七節

十七 するとドラゴンは、女に憤慨し、 神の掟を守り、イエス=キリストを信仰して止まぬ その他の子らに戦いを挑もうとした。 17 Et le dragon, irrité comme la femme, alla faire la guerre à ses autres enfants qui gardent les commandements de Dieu, …

彼方では、すべてが秩序と美、 奢侈、しじま、そして愉楽。 Là, tout n’est qu’ordre et beauté, Luxe, calme et volupté. L’invitation au voyage Baudelaire

マルセイユ焼

マルセイユ、ヴーヴ・ぺラン工場。 十八世紀の工場である。 マルセイユ焼を代表する工場である。 これと同じくまっきいろなお皿をしばしば見かける。 典型的な色使いなのだろう。 モチーフとしては こういった大柄な花のほかに おでこから、 というかおでこ…

 第十二章第十三章―十六章

十三 ドラゴンは、こうして地に落とされると、 男児をこの世に産み落とした女を追い回し始めた。 13 Le dragon, se voyant donc précipité en terre, commença de poursuivre la femme qui avait mis au monde l’enfant mâle. 十四 だが女は大鷲の両翼を与え…

淀五郎

この噺がよくてねぇ。 今、この時点でどの噺が一番のお気に入りか問われれば 一も二もなく淀五郎。 そりゃ、らくだを聞けばらくだが一番だというだろうし、 芝浜聞けば芝浜が一番だというだろうし、 妾馬聞けば妾馬が一番だというだろうけど、 そう言ってか…

ボルドー焼

地方の焼き物の中では珍しく「精陶器」という表現が与えられる ボルドー焼は 残念ながら十九世紀の後半にかけての七十年弱しか存在していない。 それだけに高値がついてやっかいであるし、 精陶器とは言え やはり英国なんかで見られるボーンチャイナや フラ…

 第十二章第七、八節

七 そのとき空で大きな戦いが起こった。 ミカエルとその天使たちがドラゴンを打ち負かすも、 ドラゴンとその天使たちも応戦する。 八 しかしこちらの方が弱く、 これ以降天に姿を見せることはなかった。 7 Alors il se donna une grande bataille dans le ci…

ムスチエ焼

昨日いた場所からそのまま南下して 南はプロヴァンス方面へと赴くことにしよう。 Moustiers 十七世紀後半から幾度か消滅の危機を乗り越え[二十世紀には実際、一度消滅している] いまでも続く ムスチエ焼、 花柄や極楽鳥と呼ばれる鳥など 南国らしい絵付けを…

 第十二章第三節

三 それからまた別に不思議なことが空で起こった。 七つの頭と十本の角、 そしてその七つの頭の上に王冠がある赤い巨大なドラゴンが現れたのだ。 3 Un autre prodige parut ensuite dans le ciel ; un grand dragon roux qui avait sept têtes et dix cornes…

Jean le bon

ジャン・ル・ボンという王様がフランスにいた。 正確にはジャン2世だが、 昔の王様にはそれぞれニックネームがつけられる風習があり、 一覧を眺めるだけでも面白い。 獅子王なぞは王者然として かっこがいいが、 禿頭王、でぶっちょ王、土地なしのジャン、…

マリコルヌ焼

Malicorne おととい「話し皿」のことを触れたので、 今一度北上して、 マリコルヌ焼のことを。 マリコルヌ、 パリの南西250キロ。 ル・マンから30キロほどの村落である。 起源は1747年、 こんな地域なのになぜだか カンペール風のデザインで もはや伝統…

 第十一章一節

一 物差しに似た杖を一本与えられ、私はこう言われた。 立ちなさい、そして神の寺院、祭壇を測り それからそこに礼拝するものたちを数えよ。 1 On me donna ensuite une canne semblable à une toise, et il me fut dit[*]: Levez-vous, et mesurez le templ…

家元とボードレールはさんしょうの味

善意に満ち満ちた天使よ、お前は憎しみを知っているか? ボードレール メリークリスマス!! 忘れとった。 ボードレールの詩はさんしょうの味がする。 それと同じく 家元の小噺もさんしょうの味がする。 一、 「ねぇ、あんた、変な人がついて来るのよ。。。…

ロンシャン焼

ロンシャンと言っても競馬場ではない。 カバン屋でもない。 ブルゴーニュ地方、 マスタードで有名なディジョンの近くにある 小さな町だ。 いまでも細々とロンシャン焼というものが作られているようだが 息も絶え絶え、 伝統工芸品状態になっている様子など、…

第十章八−十一節

八 そして天から聞こえるその声がやはり私にこう語りかけ、言った。 海と地に立つ天使の手にある開かれた小さな本を取りに行け。 8 Et cette voix que j’avais ouï dans le ciel, s’adressa encore à moi, et me dit : Allez prendre le petit livre qui est…

第九で殺そうベートーヴェン

昨日 ピカソやらコクトーといった いかにも天才肌の芸術家は 芯から好きになれないと言ったが、 それは 苦悩というやつが伺えないからだ。 生きているという実感を共有できないのだ。 対岸の火事ならぬ 対岸のお遊びにしか見えないのだ。 火事ならもっと楽し…

ヌヴェール焼

今日から南下して ブルゴーニュ地方に入ります。 最も気になる焼き物のひとつ、 ヌヴェール焼き(Nevers)。 ここの歴史は古く、 1648年が始まりの年となっている。 歴史の古さによるものか、 その作風はルネッサンスの名残をとどめ、 ペルシャからも中国か…

 第十章一−七節

一 そのとき私が見たのは天から降りる力強くも猛々しい一人の天使であったが、 雲を身に纏い頭には虹がかかっていた。 そのお顔は太陽さながら、 その足は火柱ようであった。 二 手に小さな本を開いて持ち、 その右の足を海に、 そして左の足を地につけた。 …

乙女心鷲摑み系

天才肌の芸術家を どうしても 体の芯から好きにはなれない。 ピカソとかコクトーとか。 そんな彼らを総じて乙女心鷲摑み系と呼んでいる。 とはいえ彼らの作品をひとまとめにして見れば ごめんなさい、ごめんなさいと 逐一、 謝らなきゃならないのだが ほとぼ…

クレイユ・モントロー焼

いわゆる郊外線[D2線]をずっと南下したところに モントロー駅がある。 一度、とんでもない間違いを犯して この駅に降りたことがあるが 時間にしてどれくらいだったか、 パリから 一時間はかかった、 二時間はどうだったろう、という時間だ。 郊外線にある…

第八章第十、十一節

十 第三の天使がらっぱを吹くと、 松明のように真っ赤な、巨大な星がひとつ、 天から、川の三分の一と、水源の上に落ちたのである。 十一 この星の名は「アプサント」、 水三分の一がアプサントと化してしまい、 苦くなってしまったので 大多数の人間がこれ…

ルーぶる

世界一美しいけつ、 けつ、 そしてまたけつ。 百聞は一見に如かず とか言うけれど 一見の百度は百見に如かず。 そりゃまぁ感動は薄れるかもしれないが いいものは見るたびに発見がある。 味わい深くなる。 ヴィーナスはけつがいい。 そしてまた、 横から見れ…

ショワジー・ル・ロワ焼

Choisy le roi. 「王」の名が含まれる通り、 ルイ十五世が狩をするため、ここに城を設け、 世界最強の出世魚のひとりであるポンパドゥール夫人や アントワネットらが、ここでしばしば宴を催したという。 そんな町だから、近所だし、一度行ってみようと ショ…

 第八章八、九節

八 第二の天使がトランペットを吹くと、 完全に火で覆われた巨大な山のようなものが現れ、 海に投げ込まれ、 海の三分の一が血と化してしまった。 九 海にあって生きる被造物の三分の一が死に、 船の三分の一が沈んでしまった。 8. Le second ange sonna de …

なんか、 お笑いのことを書いたら 出入りが激しくて なんだか申し訳なくなってしまった。 お笑いの話題は タージンの師匠ってゼンジー北京だそうですね、 ぐらいにしておこう。 それにしても 芸人キーワードの充実には目を見張るものがある。 なかでも、 ケ…

フォンテーヌブロー焼

パリから遠方へ。 パリの南、電車で三十、四十分程の郊外、 フランソワ一世から代々続いたフォンテーヌブロー城で知られるこの町にも どうやら窯があったようだ。 フォンテーヌブロー焼。 19世紀には 代表的な絵付師に装飾芸術家のJacob Petit[ルーブルにも…

 第八章 六、七節

六 そのとき七人の天使が七つのらっぱを持ち それを鳴らさんとしていた。 七 一番目の天使がぱっらを鳴らすと、 雹と、血の混ざった火が生じ、 大地に降り、 そして大地と木々の三分の一が燃やされ、 火はすっかり緑を焼き尽くした。 6 Alors les sept anges…

あ〜、なつやすみ〜♪ 別に意味はない。 最近気付いた。 おもろい奴の法則。 よく笑う奴である。 おもろない奴の法則。 笑いに厳しい奴である。 そりゃ一概には言えないだろうけども。 M−1というお笑いイヴェントが たいそうな盛り上がりを見せているという…

Robj編

ロブジュ、確かとある食器屋の黒人店員、 ロブジュが好きで好きでたまらないといった様子を 説明だけじゃなく体全体で表現してくれた店員は こう発音していたと思うのだが、 このロブジュ、 アール・デコ期の代表的な作家である。 有名なのは寧ろ、 人形で …