サン・ルイとヴァル・サン・ランベール



陶器は高くても
そんなん金もうてもいらんわというものがしばしばあるのだが
ガラスは高ければ高いほど美しいという分かりやすいものである。
だから
物欲と経済力がしのぎをけずり、
貧しいものが手に入れると
それをしげしげと眺めるうちに
己の貧しさに気付かされるという面もある。
あぁあの頃は貧しかったなぁとこれらのガラスを見て
いつか思いたいものだ。
右は
バカラと並び称されるサン・ルイの色付きガラスだ。
欠けがある。
欠けのあるガラスは陶器のそれよりも
露骨にげんなりさせる。
やっぱり分かりやすい奴らだ。
左は
料理中の指洗浄のための器で、
ベルギー髄一のクリスタルガラス、
ヴァル・サン・ランベールのものだ。
ベルギーにも調べてみると
いい陶器、いいガラスがあるのだが
残念ながら馴染みが薄いが、
ここのものは若干日本でも知られているようである。
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