クラウン・スタッフォードシャーとロイヤル・ウースター



ごめん、
海渡る。
英国もの。
ドイツはドイツらしいゲルマン!!といった陶器を産出し、
フランスは、
リモージュやセーヴルを除けば、
民臭的と勝手に呼ばさせてもらっている陶器を産出する傾向が強いように思うのだが
英国ものを一言で言えば
すばりエレガントであろう。


CROWN STAFFORDSHIRE
クラウン・スッタフォードシャー。
十九世紀からある陶器である。
二十世紀末からコールポートを名乗っており、
ウエッジウッドグループ傘下になっている。
英国らしい繊細な陶器を数多く見かける。
左の小物入れがそれだ。
趣味わるっ!って言った、おい、お前、
それはお前のかぁちゃんでべそと
俺に言ってるに等しいんだぞ、
というわけで二束三文のおかんみやげ。


Royal WORCETER
ロイヤル・ウースター。
英国最古のウースター地方の名窯だそうだ。
十八世紀末以来
ジョージ三世からエリザベス女王まで
一代も漏れず
王家御用達の陶器は
ロイヤル・ウースターをもって他にないということである。
そのわりに屑のような値だったのだが。
こういったエレガントな陶器は
日本でもよく知られているようなので
詳しくはそちらに譲ることにするが、
我が家のウースターは
右ふたつの物体である。
卵茹で器と書いてあり
ちょっと欲しかったものなので
ほくほく顔で買ったはいいものの
裏を見るとOVEN TO TABLE
と書いてある。
オーヴンなんてねぇよ、で、終了とあいなった。
テレビは好き過ぎて持たないようにし、
炊飯器、掃除機などはたったひとつの仕事のために
偉そうな存在感を放っているのが気に食わず
オーヴンはまだしも電子レンジなぞは
怠惰の証、なくても充分、
それぞれ私の目の敵にする文明の利器というやつら、
そのうちのひとつをわざわざ買い込んで
これらの卵茹で器を使うことなどあるのだろうか。。。