『英単語』その10 ≪2 アングロ=サクソン語≫

  

アングロ=サクソン語


 ゴート語は二つに枝分かれしている。ひとつに高地ドイツ語、そしてひとつに低地ドイツ語。
 前者をさらに分ければ、こういったものがあった。オトフリートとノトケルの『≪聖典≫注解』といった仕事に見られる古高ドイツ語、そして『ニーベルンゲンの歌』といった作品によって高められた中世高ドイツ語、最後にルターの聖書翻訳が端緒である近代高地ドイツ語、すなわちそれ以降ドイツ語とだけ呼ばれるもの。これがそれぞれ発展した状態、ヨーロッパの中心で現在話されている主要な言語とはこういうものである。