村七分

酔いに任せて。
後で読み返して恥ずかしくなるという覚悟もぼんやりしてしまって。
酒は憂いの玉ぼうきとか言うけれど。

社会に長い間、しかも一度たりとも所属した感覚がないというのもなかなか辛いもので
性格がうねりにうねって歪みまくってくるのもまた事実。
とはいえ、それ自体、そんなに悪いことでもないなとも思ったり。
それを証拠に、
社会に属している感覚が欲しいならどうすればいいかと考えてみるってぇと、
もちろん、就職することですよ。
でもね、もうひとつ、道があることに気付いたのです。
罪を犯すこと。
罰するのは社会ですから、
皮肉にも罪を犯してしょっぴかれて裁かれた瞬間、
社会人ですよ、これは。
社会を感じることができるという意味で。
少ないより多いほうがいい。
七分より八分。
ニートなんて
擁護はおろか黙認さえすべきじゃない、
そんな風に思う、
同じ穴の狢として。
たたけばたたくほど面白い人が出てくるはずだ、という理由で。
そりゃ十中八・九どころじゃない確立で野垂れ死にするかもしれないけれど
ここから出てきた人は、きっと歩くイナバ物置ですよ、
間引き間引かれ、
こんな思いに至ったりする。
ジュネとかアルトーの逆説が妙に納得の行く今日この頃、
まだまだ彼らの境地には遠いかもしれないけれど、
遅ればせながら
いいところまで来たという思いさえ、する。