ウランガラスとクリスタル・ダルク



売り手によるとアール・デコ期にドームのデザインなどを手掛けた
Avesnによる黄色い灰皿。
恐らくはAvesn[読めない、このつづり]ではないだろう。
骨董ガラスの恐ろしいところは
古いければ古いほどサインがないということだ。
なので基本的に興味を示さないように
ガラスには三白眼を!をスローガンに過ごしているのだが、
ついつい黄色いガラスに反応してしまったのだ。


日本の骨董市場でも見かけることができる
大正、昭和初期の黄色いギヤマン
しばしばウランガラス[フランス語だと、ウラリン]と呼ばれているものがある。
文字通り、ウランを用いているのだ。
ごく微量だから人体に影響はないと言われながら、
なぜか、
戦後、製造禁止となってしまった代物である。
従って、自然と骨董品として扱われるのだが、
そもそもは
ブラックライト[紫外線LED]という光を当てると蛍光色を放つのが
こりゃ、おつだと、
かつて作られていたものなのである。
詳しくはこちらを参照。
http://uranglass.gooside.com/


私のものも売り手によると
ウラリンらしいのだが、
少しばかり疑わしいな、と思っている。
というか、
こればっかりは、
偽モンであって欲しいな、とも思っている。
真偽の程が分からないので
にんにくを刻んだものをここに盛り付けて
はい、被爆!とひとり被爆ごっこをしている。


となりのハート型のクリスタルは、
恐らく、クリスタルガラスと定義付けられているものの中で
最も廉価で買うことができるメーカー、クリスタル・ダルクのものだ。
日本にも入ってきている。
ソムリエ、推薦らしいw
でもパリでは
アラブ屋で売っているww
アラブ屋で買える、唯一のクリスタル・ガラスメーカー、
それが、クリスタル・ダルクなのだ
[「アラブ屋」については前々回の日記を参照されたし]。
とりあえず、
おっフラ〜ンスなクリスタルガラスをと望むなら、
クリスタル・ダルクなのだ。
とりあえずのクリスタルなのだ。