ピエール・バシュレ「エマニュエル」

jedisunefleur2004-03-21

愛のメロディー唄っていたのはエマニュエルの心
なくした体に打たれる心
愛のメロディー唄っていたのはエマニュエルの体
失意の心に生きる体


君はまだ
あどけなく
たったひとりの
男しか知らず
けれど二十歳で
馬鹿はよそうと
愛は
長い長い旅に出る


愛のメロディー唄っていたのはエマニュエルの心
なくした体に打たれる心
愛のメロディー唄っていたのはエマニュエルの体
失意の心に生きる体


心に愛を
君は夢見
体に愛を
君は見つけた
君の前には
やっぱり男
抱かれて漏らす
喘ぎ声


君はこんなに美しい
エマニュエル
心を求め
涙を見つけ
いつもいつも
さらに求め
愛はいつか
君の道にやって来る


愛のメロディー唄っていたのはエマニュエルの心
なくした体に打たれる心
愛のメロディー唄っていたのはエマニュエルの体
失意の心に生きる体

フランスの阿弥陀菩薩、エマニュエル夫人の主題歌。聞けば誰もがはっとする有名な歌。「心」と「体」が無冠詞でさらされている。無冠詞というのは英語よりも圧倒的に異様なのだ。剥き出しといった感じ、それはエマニュエルだから(という勝手な妄想)。エマニュエるという動詞を復活させよう。映画だとエマニエル夫人なんだねぇ。